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投資信託のメリットとデメリット

 今まで、預金・債券・株式のメリットとデメリットについて説明してきました。特に、債券と株式への投資は、信用リスクや価格変動リスクなどのさまざまなリスクを負うことをご理解いただけたと思います。しかし、そうしたリスクも株式や債券を1銘柄ずつ投資するより、複数の対象に分散をすることでずっと低減させることができます。その考え方に基づいて作られたのが投資信託という金融商品です。欧米において個人の資産形成に最適な手段と謳われている投資信託の魅力について、その魅力と運用する際の留意点をご紹介します。

投資信託のしくみ

 投資信託は、簡単に言えば金融商品の入れ物です。大勢の人から資金を預かり、専門家にその運用を任せ、得られた収益(または損失)を分け合うパッケージ商品です。この入れ物は、株式、債券ばかりか不動産までも入れることができ、その組み合わせはほとんど無限にあります。(現在購入できる国内の投資信託は、2,000本を超えます。)
 次に、その中に何が入るかはルールによりだいたい決まっています。投資信託には運用の設計書ともいうべき「目論見書」が各ファンドにあります。そこで規定された運用方針に則って運用が行われます。従って、この「目論見書」をきちんと読めば、その中味が何か、またどんな運用がなされるか、およそ見当がつきます。

メリット1: すでに分散投資されている!

 投資信託は、リスクを抑えるために分散投資を基本方針に掲げているものが大多数です。分散投資とは、値動きの異なる株式を組み合わせることで、全体の値動きがあまり大きくなりすぎないように調整しながら、収益を確保しようとするやり方です。リスクをコントロールしつつ株式投資をするためには、この分散投資は欠かせません。(株式のページでも説明しました。)
 ところが、個人でこの分散投資をするのは大変です。1株数十万円から数百万円もする銘柄に何十種類も分散投資するだけの資金が足りなかったり、どの銘柄や国に分散すればいいのか分からなかったりするからです。大勢の人の資金をひとまとめにし、しかも専門家が運用することで、この分散投資が可能になるのです。

メリット2:専門家が運用してくれる!

 投資信託は、「アナリスト」と呼ばれる投資の専門家が、情報収集・分析にあたり、「ファンドマネージャー」が組入れるべき株や債券の判断を行います。
 もちろん、個人で株式や債券に投資することは可能ですが、個人の場合は、ちょっとした値上がりや値下がりで一喜一憂して売買を繰り返し、結局は損を出すことが多いのではないでしょうか。運用のことを考える、それに費やす時間が十分ではないし、ノウハウや経験がないために思うように運用できないこともあるでしょう。専門家にはそのノウハウがあり、またそのノウハウを実行に移せるだけの人材、知識、技術が集まっているのです。
 たとえば、アナリストと呼ばれる調査スタッフは、どの会社が将来的に業績を伸ばして株価が上がるか、実際に企業に何度も足を運び、自分の予測の精度を高める努力を毎日行っています。投資対象企業の社長や役員に直接会うということは、個人投資者には不可能なことですが、会社の経営者を見ないで会社の実態を知ることは難しいと思いませんか。また、海外市場への投資でも、現地の専門家が、皆様に代わって調査をしてくれるのです。こうしてアナリストが集めた情報や分析結果をもとに、ファンドマネージャーが、良い会社と悪い会社を判別しながら、総合的に投資判断を行うのです。特に、会社に不祥事などの緊急事態が発生した場合はどうされますか。仕事を途中で放り出して売買の指示をしますか。専門家に依頼しておけば、その株式や債券を売却すべきか保有すべきか、タイムリーに判断し、売買の意思決定を行ってくれるのです。

メリット3:小額から投資できる!

 投資信託の多くは、1万円から購入できます。この1万円の中に、大企業や国の年金などを運用している専門家のノウハウが詰まっているのです。これは、大勢の投資者の資金をまとめて運用するから可能になる仕組です。そしてもちろん1万円の投資でも、世界のトップクラスの運用サービスが受けられ、世界中の株式や債券に分散投資ができるのは、素晴らしい仕組みではないでしょうか。

メリット4:ペイオフの心配なし!

 投資信託は、「倒産リスク」から法的に保護されています。投資信託には、商品を販売する「証券会社」、運用を行う「運用会社(投信会社)」、投資信託の財産を管理する「信託銀行」の3社が関わっています。(下図)

 この3社のどこが倒産しても、投資信託を保有している人の財産権は保護されます。つまり、3社のうちどの会社が倒産したとしても、解約を申し込めば、金額の上限はなく、現金で受け取ることができるのです。ただし保護されるのは「時価」ですので、解約を申し込んだ時の値段によって受け取り金額が異なってくる点には注意が必要です。(いうまでもなく、元本が保証されているわけではありません。)預金は、ペイオフ解禁で元本1,000万円とその利子までしか保護されませんが、投資信託に限っては受取金額に制限はなく、たとえ1億円だろうが受け取ることができるのです。

投資信託のデメリットと留意点

 それでは、いいことばかりに聞こえる投資信託のデメリットも挙げておきます。

1. 投資信託は、元本保証や利回り保証をしている商品ではありません。従って、購入する時には慎重かつ十分な検討が必要となります。(投資信託の選び方については、次回で説明します。)

2. 手数料がかかります。自分で株や債券に投資をするより手数料が高い場合があります。これは、専門家に運用してもらうための「サービス料」または「付加価値に払うお金」だと考えてください。手数料には、購入時にかかる「販売手数料」と、保有期間中ずっと日割計算で差し引かれる「信託報酬」、そして投資家間の公平性を担保する目的で、購入時や解約時にかかるファンドもある「信託財産留保額」が、その代表例です。投資信託を購入する際に、販売している金融機関に個別に確認する必要があります。

3. 商品数が多すぎて、いいものと悪いものとの区別が簡単ではありません。運用成績が期待できない商品も少なからずある点は問題です。投資信託選びの目を養うことが求められます。

長期資産形成には投資信託です!

 投資信託は、忙しくて資産形成のことを十分に考える時間がない方や、失敗を避けてできる限り着実に収益を重ねたいと考えている方が長期の資産形成を行うには、最適な商品です。また、種類が多いので、選択するのが難しいのは事実ですが、個々人の様々なニーズに対応するためです。最後に、毎日売買ができるため、資金計画の変更への対応が容易である点でも、優れた点といえます。

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